磨き・コーティング

【低反発スポンジバフ】ウインドマークバフにもっと切り込んで解説してみたい【スポンジバフ 使い分け】


ネットショッピングなどでもそうですが、「自動車 スポンジバフ」などで調べても山のように商品が出てきて上からズラーっと眺めるも何が良くて何が違うのかなどはプロじゃないと分からないですよね、、、

意外とプロも差がわかりません、、、(笑)

なので、今日はいまから紹介する
【ウインドマークバフ】
が他のスポンジバフとどう違うのか?といった面ではなく、じゃあ実際に使用してみてどうなのか? 自分が購入の時にこういう実際に使用している動画があれば助かるのにっ!!を軸に使用動画を撮影してみました。

1.まずはキズを作っちゃおう!

今回のイメージは走行中でついちゃった小枝に擦られたようなキズをイメージしてそれを磨くことを想定してみました。
使用するのは、「コバックス スーパーバフレックス ブラック K-3000」でキズを作ります。
練習だとしてもドキドキしますよね(最初のうちだけ)
さぁキズが完成しました!
逆にここまで酷く広がったようなキズは見られないんじゃないかな?少しやりすぎました。

2.磨きで隠せるキズと隠せないキズの見分け方


残念ながらキズには、磨き作業で目立たなくできるキズと、残念ながら磨きでは修復できないキズがあります。
ここを見極めることで次に行う対処が変わってきますので、ぜひ一つの目安として次の点をチェックしてください。

1. キズの深さが最重要ポイント

最も重要なのは、キズがどの層まで達しているかです。車の塗装は、一般的に以下のような層構造になっています。

  1. クリア層 (TOP COAT): 塗装の一番外側にある透明な層。光沢を出し、塗装面を保護する役割があります

  2. カラーベース層 (BASE COAT): 車の色を決める層

  3. プライマー層 (PRIMER): カラーベース層の下にあり、ボディと塗装の密着性を高める層

  4. 電着塗装層: 錆を防ぐための下地塗装

  5. 鋼板 (METAL): 車のボディ本体

磨きで修復できるのは、基本的に「クリア層」の中のキズだけです
では、そのクリア層の中のキズをどう判断するの?

2. 見分け方の具体的な方法

方法1:爪でなぞってみる
最も手軽で分かりやすい方法です

  • 爪が引っかからないキズ:
    クリア層の表面にできた非常に浅いキズである可能性が高いです。多くの場合、磨きで目立たなくすることができます

  • 爪が軽く引っかかるキズ:
    クリア層のかなり深い部分、あるいはカラーベース層の表面にまで達している可能性があります。慎重な磨きである程度は目立たなくできるかもしれませんが、完全に消すのは難しい場合もあります。無理な磨きは塗装をさらに傷める原因になるので注意が必要です

  • 爪が深く引っかかるキズ:
    クリア層を完全に貫通し、カラーベース層、あるいはそれより下の層にまで達している可能性が非常に高いです。このレベルのキズは、磨きでは消すことができませんタッチアップペイントや鈑金塗装が必要になります

方法2:水をかけてみる
キズに水をかけて、その変化を観察する方法です。

  • 水で濡らすとキズが見えなくなる、あるいはほとんど分からなくなるキズ:
    クリア層の浅い部分にできたキズである可能性が高いです。水がキズの溝を埋めることで光の乱反射が抑えられ、キズが見えにくくなります。磨きで修復できる可能性が高いです。

  • 水で濡らしてもキズがはっきりと見えるキズ:
    クリア層を越えて、カラーベース層やそれより下の層に達している可能性が高いです。水で濡らしても溝が深すぎて埋まらないため、キズが見えたままになります。磨きでは修復できません。

以上の二点から実際に自分の車に試してみて判断してみてはいかがでしょうか。
爪が軽く引っ掛かるキズから磨きで隠す難しさはハードルが上がります。
さらに少し脱線してしまいますが、各塗装の膜厚を知っておくのもためになるかもしれません。

3.塗装構造とそれぞれの膜厚について


一般的な乗用車の塗装膜厚は、車種やメーカー、塗装工程によって多少異なりますが、おおよその目安は以下のようになります。
各層の膜厚を合計すると、
総膜厚は100~150マイクロメートル (μm) 程度になることが多いです。
これは、コピー用紙1枚の厚さ(約0.1mm = 100μm)とほぼ同じか、それより少し厚い程度と考えると、いかに薄い層でボディが守られているかが分かります。

では、各層の膜厚を見ていきましょう。

1. 電着塗装層(Electrodeposition Coating Layer)

  • 役割: 錆防止のための最初の層で、ボディ全体に均一に塗布されます。

  • 膜厚の目安: 約15~25 μm

2. プライマー層(Primer Layer / 中塗り層)

  • 役割: 電着塗装層の上に塗られ、カラーベース層との密着性を高め、塗装全体の平滑性を出す役割があります。飛び石などによるキズから電着塗装層を守る緩衝材の役割も果たします。色によってグレー系、白系、赤系などがあります。

  • 膜厚の目安: 約20~30 μm

3. カラーベース層(Base Coat Layer / 上塗り層)

  • 役割: 車のボディカラーを決める層です。ソリッドカラー、メタリックカラー、パールカラーなど、様々な色表現がこの層によってなされます。

  • 膜厚の目安: 約15~30 μm (ソリッドカラーは比較的薄く、メタリックやパールは顔料の特性上やや厚くなる傾向があります。)

4. クリア層(Clear Coat Layer / トップコート層)

  • 役割: 塗装の一番外側にある透明な層です。カラーベース層を紫外線や酸性雨、摩擦などから保護し、美しい光沢を与えます。磨き作業で研磨するのは主にこの層です。

  • 膜厚の目安: 約30~60 μm (最近の環境対応型塗料では、クリア層がより薄くなる傾向もあります。また、高硬度クリアやセルフリストアリングコートなど、機能性クリアは一般的なクリアよりも厚めの場合もあります。)

総膜厚の目安

上記の各層を合計すると、一般的な車両の塗装総膜厚は、約100~150 μm 程度となります。

補足:再塗装や特殊塗装の場合

  • 鈑金塗装(再塗装): 事故などで再塗装されたパネルは、元の製造ラインでの塗装よりも膜厚が厚くなる傾向があります。部分的な補修塗装でも、元の塗装を研磨してから新たな塗料を重ねるため、その部分だけ膜厚が変動します

  • 多層パール/メタリック: 特殊な光沢を出すための多層パール塗装などでは、カラーベース層が複数あったり、さらに追加のクリア層があったりするため、総膜厚が標準よりも厚くなることがあります

これらの膜厚を知ることは、磨き作業でどの程度まで攻められるか、あるいはキズがどの深さまで達しているかを判断する上で非常に役立ちます。
特にクリア層の膜厚は、研磨の限界を知る上で最も重要な指標となります。

3.磨く準備をしていきます

使用するのは、ウインドマークバフ イエロー150φ
柔軟性がありつつしっかりとコシがある為、#3000番相当のキズならイエローでも対応可能かと思います。オレンジもありますがこちらはかなりの低反発バフなので状況に応じて使用します。

使用ポリッシャーは『シャインメイト EB-351-5/15』です
コードレスのダブルアクションポリッシャーで取り回しが楽です!
そしてこのウインドマークバフとシャインメイト EB-351-5/15に合わせるコンパウンドは、

「マルワイ EZコンパウンド赤」細目のコンパウンドで、
#1500相当のペーパー目消しに対応するコンパウンドになります。
余分な油分(艶出し成分) が少ないのでペーパー目を隠すことなく、ポリッシング作業中の塗膜の状態を目視しやすいです! ネット販売では「同等品がこちら」にありますオススメです!!

4.磨いていきます

コンパウンドを小豆大で3~4粒程度で、磨いていきます!
ダブルアクションポリッシャーのダイヤルは3に合わせて先ずはかる~くスイッチを入れたり切ったりして磨いていきます。
理由はいきなり全開で回すとコンパウンドが飛び散るからです
自分の車でやるなら余計なところへコンパウンドを飛び散らすわけにはいかないのでゆっくりコンパウンドを馴染ませつつ広げます。

ダブルアクションポリッシャーで磨くのは、初心者にとっても磨きやすいポリッシャーだからです。
ダブルアクションポリッシャーの場合は「回転」と「偏心運動(ランダムな振動)」の2つの動きを組み合わせることで、磨きムラやオーロラマーク(磨き傷)が発生しにくく、初心者にも扱いやすいのと、
逆にダブルアクションポリッシャーで消えないキズのレベルの場合は難易度が高いためそもそも施工を行うのをお勧めしません。

私が磨く際にイメージしていることは、あまり体重を掛けずにポリッシャーの自重のみで磨くようにしています。
前述にもありました通り、回転と偏心運動でダブルアクションポリッシャーは回ります。
そこに体重をかけると偏心運動が鈍り、ただの回転でキズを作っていくことになるからです。
ですので、ポリッシャーの動きに逆らわず上下左右に磨いていきます。

5.磨き終わったら拭き上げます

磨き終わりましたら綺麗なクロスでコンパウンドをしっかりと拭き上げていきます
動画で使用しているのは、「KIZNAマスタークロス ゼロエッジ」です。
クロスの端っこの縫製を無くすようにできたエッジレスのクロスになります。
(プロはこの端っこの縫製ですらキズを気にされます)
拭き上げましたら光を透かしながら見て状態をチェックしていきます。
もし、キズが残っているようであればもう一度磨きなおすかもしくは、
さらにスポンジが細かい「ウインドマークバフ ブルー」と細目のコンパウンドもしくは超微粒子コンパウンドで同じように磨いていきましょう。

6.ビフォーアフターで満足っっ!!


以上が、今回の解説になります。
まずは、ご自身で隠せるキズなのかを判断し慎重に磨いていきましょう。

今回ご紹介している『ウインドマークバフ』はAmazonで購入できます!

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